東芝は昨年度の業績などを含む有価証券報告書の提出が今月末の期限までに間に合わないとして、提出期限の延長を申請した。

　東芝は、２０１６年度１年間の業績などを含む有価証券報告書を、国の法律で義務づけられている期限の今月末までに提出することを断念した。アメリカで破産法を適用した原発関連の子会社の会計処理などが間に合わないため。

　こうしたことから、東芝は２３日、関東財務局に期限延長の申請を行った。申請が承認された場合、新たな提出期限は８月１０日となる。

　原発関連の会計処理をめぐっては、監査法人のお墨付きが得られず、いまだに正式な決算発表ができないなど異例の事態が続いている。上場廃止のリスクも抱える中、東芝はここにきてようやく監査法人との意見の対立が解消されたとして、今後、報告書の提出を急ぐとしている。