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加藤九段「幸せな棋士人生をありがとう」

2017年6月21日 5:45

 77歳の史上最年長将棋棋士・加藤一二三九段が、20日に行われた対局に敗れ、現役引退が決まった。

 加藤一二三九段は20日午前10時から高野智史四段と対局。加藤九段が得意の「矢倉」戦法で攻めるも、高野四段が正面から受けて立ち、約10時間の対局の末、加藤九段が98手目で投了。この敗戦で、加藤九段は規定により引退が決まり、63年間のプロ棋士生活に終止符を打つ。

 投了後、加藤九段は、「感想戦はなし。コメントはしない」とし、足早に対局室を出ていったという。

 加藤九段は対局後、自らのツイッターを更新し、「天職である将棋に、生涯を懸け全身全霊を傾け打ち込むことができましたのは、皆様おひとりおひとりのおかげに他なりません。幸せな棋士人生をありがとうございました。」などと述べた。