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核兵器禁止条約 長崎被爆者“早期成立”を

2017年6月20日 13:33

 国連で開かれている核兵器禁止条約の制定を目指す会議で19日、長崎の被爆者が演説し、条約の早期成立を訴えた。

 「核兵器は人間によって造られ、人間によって使われています。だからこそ人間によって廃止されるべきです。みなさん全ての核兵器を禁止し廃絶しましょう」―演説した和田征子さん(73)は、長崎で1歳10か月の時に被爆した。

 核兵器禁止条約は核兵器を法的に禁ずるもので、和田さんは「地球上から被爆者を二度と出してはいけないと思い続けてきた我々にとって大きな希望だ」と訴えた。

 一方、日本政府が交渉に参加していないことについて、別所国連大使が会見で改めて理由を説明した。

 別所国連大使「日本が従来進めてきた核のない世界にどう対応するかの究極的目標に向けて、違った形での交渉になってきている」

 今回の交渉にはアメリカなど核保有国は参加せず、その核の傘の下にある日本も「現実的な核廃絶につながらない」などとして参加していない。