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北から帰国の米大学生死亡 脳に重度の損傷

2017年6月20日 11:08

 北朝鮮に拘束され昏睡(こんすい)状態で先週帰国したアメリカ人大学生が19日、入院先の病院で死亡したと、父親が明らかにした。

 北朝鮮に拘束されていた大学生のオットー・ワームビアさんは先週13日、昏睡状態のまま1年半ぶりにアメリカに帰国した。担当医によると、脳に重度の損傷を受けていた。父親が発表した声明によると、ワームビアさんは日本時間20日午前3時20分に死亡したという。

 父親は「北朝鮮がひどい拷問のような扱いを息子にしたため、悲しい結末となった」と憤りをあらわにした。

 アメリカ・トランプ大統領「彼は北朝鮮で1年半過ごし、そこで多くのひどいことが起きた。北朝鮮は残忍だが我々は対処できるだろう」

 トランプ大統領は声明で「法の支配や根本的な人間の良識を尊重しないような国の手によって、罪のない人々が悲劇に陥ることを私は阻止する。その決意を深めた」と強調した。

 北朝鮮に対する圧力を今後、さらに強めることになりそうだ。