15歳未満の男児が脳死判定 臓器提供へ
岐阜県立多治見病院で20日午前、15歳未満の男児が脳死と判定され、臓器が提供されることになった。
日本臓器移植ネットワークによると、脳死と判定されたのは、岐阜県立多治見病院に低酸素性脳症で入院していた10歳以上、15歳未満の男児。亡くなった男児は、普段から家族で移植医療について話す機会があり、「もし自分に何かあったら、病気で苦しんでいる人を助けてあげたい」と話していたことなどから、家族から臓器の提供を申し出たという。
家族は、「どこかで息子の一部が生き続けて、今までと同じように、走り回ったり、元気に過ごしてくれることは、私たち家族の希望になります」とコメントしている。
15歳未満の子どもからの臓器提供は15例目で、心臓は大阪大学病院の10代の女の子に、そのほか、肺、肝臓、膵臓(すいぞう)、腎臓が提供、移植される予定。