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米軍「アサド政権軍の戦闘機撃墜」と発表

2017年6月19日 16:53

 アメリカ軍は18日、シリア北部のラッカ近郊でアサド政権軍の戦闘爆撃機を撃墜したと発表した。一方、イランは18日シリア東部のデリゾール県にミサイル攻撃を行ったことを明らかにしており、シリアをめぐる情勢は混乱が続いている。

 アメリカ中央軍によると、シリア北部のラッカ近郊で過激派組織「イスラム国」の掃討作戦を続けるシリア民主軍に対し、アサド政権軍のスホーイ22戦闘爆撃機が攻撃を行ったという。アメリカ軍は攻撃をやめるよう求めたものの応じなかったため、FA18戦闘攻撃機が撃墜したという。

 アメリカ中央軍は声明で、「有志連合はアサド政権と戦うつもりはないが、自衛のためにはちゅうちょしない」としている。これに対して、アサド政権側は「アメリカと『イスラム国』は結託している」などと強く非難している。

 こうした中、イランの通信社は、革命防衛隊が18日、シリア東部のデリゾール県に対して複数のミサイル攻撃を行ったことを明らかにした。今月7日に首都テヘランで起きたテロ事件の報復だとしており、「イスラム国」の拠点を狙ったものとみられる。シリア内戦が始まって以降、イランが直接ミサイル攻撃を行うのは初めて。