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政府・与党内に危機感と強気の姿勢交錯

2017年6月19日 17:41
政府・与党内に危機感と強気の姿勢交錯

 NNNの世論調査で安倍内閣の支持率が1年8か月ぶりに30%台に下落したことについて、政府・与党内には危機感が広がっている。国会記者会館から青山和弘記者が伝える。

■政府・与党内では

 政府・与党内には「安倍一強の終わりの始まりではないか」という危機感と、また支持を取り戻せるという強気の姿勢が交錯している。与党議員からは「今後の対応を見誤ると危険だ」とか「謙虚に受け止めないとまずい」などと今後の対応次第では政権が危機に陥るとの見方も出ている。

 自民党・小泉進次郎議員「たった5年前まで野党だったんですよね。そのことを忘れちゃいけないと思います」

 また安倍首相と距離をおくあるベテラン議員が「おもしろくなってきた」と語るなど、さらに支持率が低下するようなことになれば党内に亀裂が生まれる可能性もある。

 その一方で、ある首相周辺は、「支持率低下は想定内で、すぐに取り戻せる」と強気の姿勢を見せている。自民党幹部も「数か月はかかるだろうが支持率を回復させるしかない」と話している。安倍首相がここで何を反省して今後、どのような政権運営をするのかが大きな焦点となる。

■対する野党側の反応は

 民進党幹部は「潮目が変わった」と語っていて、国会は閉会したものの攻勢を強めたい考え。民進党は今週も加計学園問題を追及する党の会合を2回開く予定で、問題を幕引きさせない考えだが、政権側の失点をどのように自らの支持につなげていくかも問われることになる。