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支持率下落で内閣改造は…野党は反転攻勢か

2017年6月19日 15:44
支持率下落で内閣改造は…野党は反転攻勢か

 NNNの世論調査で安倍内閣の支持率が1年8か月ぶりに30%台に下落したことについて、政府・与党内には危機感が広がっている。

 与党内では加計学園の問題に対する政府の姿勢に国民が不満を持ったとの受け止めが大勢で、与党内には「即、政権崩壊ではないが、謙虚に受け止めないとまずい」などと長期政権の「おごり」をいましめる声もあがっている。

 小泉進次郎氏「今全員で共有すべきなのは、自民党が野党だったのはたった5年前まで野党だったんですよね。そのことを忘れちゃいけないと思います」

 また「早めの人事で流れを変えるべきだ」という意見も出ている。早ければ8月下旬にも行われる見通しの内閣改造をめぐり、知名度の高い小泉進次郎議員の起用などで挽回をはかるべきとの声もあがっている。

 一方で、ある首相周辺は、「支持率の低下は想定内で、すぐに取り戻せるだろう」と強気の姿勢を見せている。

 一方、野党側は来月の東京都議会選挙などに向けて、この流れをさらに強めていきたい考え。

 民進・蓮舫代表「やはり乱暴な国会運営と説明しない、謝らない、記憶はなくす、都合の良い内閣に対して、やはりこれはおかしいという率直な国民の声だと思います」

 ただ、今回の調査でも政党支持率は自民党が38.5%と2.4ポイント下落したものの、11.0%と3.5ポイント上昇した民進党の支持率は依然として自民党の3分の1以下。都議選では自民党と小池知事の地域政党、都民ファーストの間に埋没気味で、安倍政権のつまずきを党勢の拡大につなげられるかが課題となる。