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モスル西部の旧市街を攻撃 奪還作戦大詰め

2017年6月18日 20:18

 過激派組織「イスラム国」のイラクでの最大拠点・モスルの奪還作戦で、「イスラム国」の戦闘員が立てこもる西部の旧市街への攻撃が始まった。奪還作戦は大詰めを迎えている。

 イラク軍は18日、モスル西部の旧市街への攻撃を開始したと発表した。3方向から攻撃を加えるとともに、「イスラム国」の戦闘員に対し、投降するよう呼びかけているという。

 「イスラム国」の支配地域はすでに、モスル全体の約1%まで減少し、旧市街は「イスラム国」にとって、“最後の砦”と言える。奪還作戦は大詰めを迎えていて、イラク軍関係者は「イスラム教の断食月(=ラマダン)が終わる今月下旬までに旧市街を制圧したい」と話している。

 ただ、旧市街は細い路地が入り組んで攻撃がしづらい上、最大10万人の市民が攻撃を避けるための“人間の盾”にされていると指摘されていて、完全制圧まで難航が予想される。