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モスル 最大10万人の市民が“人間の盾”

2017年6月17日 19:31

 過激派組織「イスラム国」のイラクでの最大拠点モスルの奪還作戦が続く中、「イスラム国」が最大10万人の市民を、攻撃を避けるためのいわゆる“人間の盾”に使っていることが明らかになった。

 モスルでは、政府軍などによる奪還作戦が進んでいて、「イスラム国」の支配地域は残りわずかとなっている。こうした中、UNHCR(=国連難民高等弁務官事務所)は16日、戦闘が続くモスル西部に最大10万人の市民が取り残され、「イスラム国」に“人間の盾”として使われていると明らかにした。市民らは食料や水などの不足にも苦しんでいるという。

 しかし、逃げ出そうとすれば、「イスラム国」に狙撃される恐れがあり、「モスルに残っても、逃げ出しても、命の危険がある」と指摘している。