キューバ「国交正常化に逆行」米政権を批判
アメリカのトランプ大統領は16日、オバマ前政権のキューバ政策を見直し、渡航の制限など、制裁の一部を復活させると発表した。
オバマ前政権は2年前、キューバと半世紀ぶりに国交を正常化し、経済制裁を緩和した。しかし、トランプ大統領は、キューバでの人権状況が改善されていないなどとして、政策の変更を宣言した。
トランプ大統領「オバマ前政権の政策は、キューバ国内にさらなる抑圧を生じ、平和的な民主主義の動きを阻止しようとするだけだ」
国交や大使館は維持するものの、キューバへの渡航制限や貿易の制限を復活させるという。トランプ政権としては、前政権の成果を打ち消すことで、ロシア疑惑などから国民の目をそらす狙いもあるとみられる。
一方、キューバ政府は16日、見直しを拒否。国交正常化を逆行させる動きだと批判している。