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北の為替取引代行 米司法省が中国企業提訴

2017年6月17日 12:50

 アメリカの司法省は15日、経済制裁の対象になっている北朝鮮の銀行に代わりドルの為替取引をしたとして、中国企業から資金を没収するよう、首都・ワシントンの裁判所に訴えた。

 司法省によると、遼寧省瀋陽にある貿易会社は2015年の10月から11月にかけて、北朝鮮の朝鮮貿易銀行に代わり約190万ドル、日本円で約2億1000万円にあたるドルの為替取引をした疑いがあるという。朝鮮貿易銀行は経済制裁によりアメリカの金融機関との取引が禁止されていて、中国の貿易会社はそのダミー会社だという。

 司法省は190万ドルを没収するよう首都・ワシントンの裁判所に提訴。北朝鮮の資金を没収する動きとしては過去最大規模だという。トランプ政権は、北朝鮮に対して圧力を強めるよう中国を促してきたが、思うような成果が得られておらず、いらだちを募らせている。