加計学園をめぐる問題で、事実上の通常国会最終日である１６日、国会では安倍首相出席の集中審議が開かれた。審議も終盤にさしかかった所で再び取り上げられたのは、「公正公平であるべき行政のあり方がゆがめられた（先月２５日）」などとする当時の事務方トップ、文科省の前川前事務次官の発言だった。

　山本地方創生相「結局、前川さんは『ゆがめられた』なんて言ってますけど、逆ですよ。本当にそうだったら、そこで抵抗してですね、その証拠を示さなきゃいけなかったんですよ」

　共産党・小池議員「そこまで言うんだったら、前川さん呼びましょうよ。なんで証人喚問やらないんですか！個人攻撃まがいのことまでしてね、とんでもないよ！だいたいね、国会の閉会直前になって、こんな短いね、予算委員会開いて。これで幕引きにしようなんてとんでもない話だ！なんで証人喚問、反対するんですか。これだけね、自分の部下をスパイ呼ばわりするのが大臣。前川さんをあれだけ攻撃するようなことをここで言うんだったら、じゃあ自民党・公明党はなんで証人喚問反対するんだ！」「総理ね、証人喚問、これは総理のイニシアチブで認めるべきだ。はっきり答えなさいよ！」

　安倍首相「国会においてですね、どのような形で審議を進めていくのかは、まさにこれは委員の皆様が決めていかれるわけでありますから、誇りを持って決めていただきたいと、このように思います」

　野党の要求に対し、与党は引き続き、応じない構えだ。