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金正男氏殺害 非公開で女2人の裁判手続き

2017年6月16日 20:05

 北朝鮮の金正男氏殺害事件で実行犯の女2人の裁判に向けた手続きが16日にマレーシアで行われた。手続きは安全上の理由から刑務所内で非公開の形で行われた。

 ベトナム国籍のドアン・ティ・フォン被告とインドネシア国籍のシティ アイシャ被告は北朝鮮の金正男氏を殺害した殺人の罪で起訴されている。16日の裁判手続きは当初、高等裁判所で行われる予定だったが、被告の安全に考慮して被告らが勾留されている刑務所内で非公開で行われた。

 弁護士によると手続きでは金正男氏の解剖結果や殺害に使われた化学物質の分析結果など44の証拠書類が検察側から弁護側に手渡されたという。ただ弁護側が求めている防犯カメラの映像は今回も提示されず、裁判手続きは来月も引き続き実施される。

 初公判は年内にも行われる見通しで、マレーシアでは殺人罪で有罪となれば死刑となるため、裁判では2人に殺意があったかが焦点となる。