×

「息子は残酷な扱いを」父親が北朝鮮を非難

2017年6月16日 11:06

 北朝鮮に拘束され、こん睡状態で解放されたアメリカ人大学生のオットー・ワームビアさんの父親が15日に会見し、「息子は北朝鮮に残酷な扱いを受けた」と非難した。

 ワームビアさんの父親「(北朝鮮は)息子の状態を隠し、長い間、高度な医療を受けさせなかった」

 北朝鮮から1年半ぶりに解放されたワームビアさんの父親は、息子を残酷に扱った北朝鮮の説明は何も信じないと憤りをあらわにした。また、担当医は、ワームビアさんは脳に重度の損傷を受け、会話もできない状態だと明らかにした。

 アメリカメディアは、北朝鮮政府の説明として、ボツリヌス中毒になり、睡眠薬を服用後、こん睡状態に陥ったと伝えていたが、医師はボツリヌス中毒の症状は見られず、原因は不明としている。

 一方、アメリカの国務省はワームビアさんの解放を巡って北朝鮮と水面下の交渉を行っていたことを明らかにした。政府高官が先月、ノルウェーで北朝鮮側と接触、今月、北朝鮮を訪問し、解放の実現に至ったという。北朝鮮との直接交渉はトランプ政権になって初めて。