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19のうち14の文書が存在 再調査公表

2017年6月15日 16:43
19のうち14の文書が存在 再調査公表

 加計学園の獣医学部開設を巡る文書の存在を再調査していた文部科学省は15日午後、会見を開き、19の文書のうち14の文書が存在したなどとして、この文書を公開した。

 15日午後1時半から会見をした松野文部科学相は、民進党などが国会などで示した19の文書のうち、14の文書について同じ内容の文書の存在が確認できたとしたが、2つの文書については確認できなかったと説明した。確認された文書の多くは、専門教育課の課長補佐が作成したという。

 課長補佐は今回のヒアリングに対して、内閣府の担当者が言ったとされる「総理のご意向」や「官邸の最高レベルが言っている」との言葉は、「文書がある以上、発言はあったのだろう」と話す一方、「真意は分からない」と説明したという。

 1回目の調査で「確認できなかった」とされたことについては、この課長補佐が「もう一度記憶を呼び覚ましたところ作成したと考えられる」とヒアリングに答えたりしたためだとして、松野文科相は、「大変申し訳なく真摯(しんし)に受け止める」と陳謝した。

 また、獣医学部設置を巡り内閣府側からの圧力があったととらえるかとの記者の質問に対し、松野文科相は、あくまで「文科省の行政がゆがめられたことがない」と従来どおりの見解を繰り返した。