加計学園の獣医学部新設を巡る問題。民進党は党の会合で、文科省が公表した資料により安倍首相側近の萩生田官房副長官が加計学園が有利になるよう、認可条件の変更を指示したことが明らかになったと指摘した。

　獣医学部の新設条件については当初、「獣医師系養成大学等のない地域」となっていたが、その後、「“広域的に”獣医師系養成大学等のない地域に限る」と変更された。これにより同じく獣医学部新設を希望していた京都産業大学が排除される結果になったが、１５日に文科省が公表した資料にはこの条件変更の指示が「萩生田官房副長官からあったようだ」と書かれている。民進党は萩生田副長官が加計学園に有利になるように取りはからったのではないかと指摘した。

　民進党・玉木議員「指示は藤原審議官いわく、官邸の萩生田副長官からあったようです。非常に大事な情報を今回、文科省が新たに出している」

　民進党は、メールの送信元である内閣府に対し、１６日までに事実関係を確認するよう求めた。これに対して、萩生田副長官は、「文面の修正を私が内閣府に指示したことはない」「事実に反する」と真っ向から否定している。