「共謀罪」の趣旨を盛り込んだテロ等準備罪を新設する「改正組織犯罪処罰法」が１５日朝に成立したことを受け、参議院の法務委員会では、性犯罪を厳罰化する刑法改正案の審議が始まった。

　残る重要法案となった「刑法改正案」について、政府・与党は今国会会期内の成立を急ぐ考え。改正案では、性犯罪について被害者の告訴がなくても起訴できるようにすることや、「強姦罪」の名称を「強制性交等罪」に変更して男性の被害も罪に問えるようにし、懲役を５年以上に引き上げることなどが盛り込まれている。

　与党側は、「改正組織犯罪処罰法」が１５日朝に成立したことを受け、１５日に参議院の法務委員会を委員長の職権で開き、１６日に参考人質疑を行った上で採決する方針。その上で１６日の参議院本会議で可決し、今国会の会期内に成立させる考え。