イギリス・ロンドンのタワーマンションで起きている大規模な火災で、地元当局は多数の死者が出ていると発表した。消火と救助の懸命な活動が続いているが、発生から８時間たった現在も火は鎮圧されていない。

　日本時間１４日午前９時ごろ、ロンドン西部の住宅街にある２４階建てのタワーマンションで、火災が発生した。火は短時間のうちにマンション全体に広がったとみられ、消防車４０台、消防隊員２００人が出動して消火活動にあたった。火が建物全体に広がったことや建物自体が崩壊する可能性もあることで消火活動は難航している。

　こうした中、日本時間の午後４時ごろに地元消防が会見し、多数の死者がいると発表した。

　地元消防「多数の死者がいることを確認している。現在、消防士たちが非常に困難な状況の中、消火活動を行っている」

　また、少なくとも５０人以上がけがをして病院に運ばれたという。火災の原因はわかってないが、地元メディアは「４階の部屋にある冷蔵庫が爆発して火事になった」というマンションの住民の証言を伝えている。

　マンションで火災の警報装置が作動しなかったという話もある。このマンションでは２年前にも火災が起きていて、これをうけて避難経路の改善命令が出されたということだが、住民からは「避難経路の説明がされていない」という声が出ていたという。

　一方、この火災でこれまでに日本人が被害にあっているとの情報は入っていない。