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生態を詳細に…新たな調査捕鯨へ 出港式

2017年6月11日 11:47
生態を詳細に…新たな調査捕鯨へ 出港式

 商業捕鯨の再開に向け北西太平洋でクジラの新たな生態調査を始めるため、北海道の網走港で11日朝、出港式が行われた。

 今回の調査(北西太平洋鯨類科学調査)は、食用などを目的にクジラを捕る商業捕鯨を行った場合の適切な捕獲量などを調べるために行うもので、11日朝、北海道の網走港で出港式が行われた。

 調査は北西太平洋で12年間行われる予定で、毎年、ミンククジラ170頭、イワシクジラ134頭の合わせて300頭あまりを捕獲し、性別や年齢構成など、生態を細かく調べる。

 調査捕鯨をめぐってはこれまで、クジラが何を食べているのかなどを調べてきたが、今回は商業捕鯨の再開に向けより細かな調査を行う。ただ、オーストラリアなど反捕鯨国は今回の調査に反発していて、商業捕鯨の再開には困難が予想される。