イギリスで８日に行われた総選挙の開票が行われ、与党・保守党が第一党は維持したものの、過半数を割り込むことが確実となった。イギリス・ロンドンから亀甲博行記者が伝える。

　日本時間９日午後２時半すぎ現在、首相官邸前には各国のメディアが集まり始めている。保守党内からも解散に踏み切ったメイ首相の責任を問う声が出るのは必至で、すでに記者からは「辞任するのか？」という質問も出ている。

　記者「メイ首相、辞任しますか？」
　メイ首相「……」

　開票はほぼ終わりつつあるが、主要メディアは一斉に与党・保守党の過半数割れが確定したと伝えている。第一党は維持するものの、前倒し解散という「賭け」に敗れたメイ首相の求心力低下は避けられない。

　保守党・メイ首相「結果がどうであれ、保守党は国の安定のために尽くす」

　労働党・コービン党首「メイ首相は辞任して、国民を代表する政府に道を譲るべきだ」

　イギリスは今月下旬にＥＵ（＝ヨーロッパ連合）との初の離脱交渉を控えているが、今後の連立協議次第では、再び混乱も予想される。メイ首相は首相官邸に戻った後、会見をするとみられ、進退についてどう言及するのかが注目される。

■最新の獲得議席数（日本時間９日午後２時４０分現在）
保守党が３１３議席、労働党が２６０議席
（定数６５０）