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英総選挙 出口調査は“与党が過半数割れ”

2017年6月9日 6:56

 イギリスで総選挙の投票が日本時間9日午前6時に締め切られた。選挙は野党・労働党が激しく追い上げ、大接戦となっている。

 イギリスの総選挙は日本時間9日午前6時に締め切られ、BBCなど地元メディアが一斉に出口調査の結果を発表した。与党・保守党が314議席なのに対し、野党・労働党は266議席で、保守党が第一党になるものの「過半数を割り込む」という結果になっている。

 与党・保守党のメイ首相は、EUからの離脱方針を争点に解散に踏み切った。当初は圧勝の予測だったが、マニフェストの一部が不評だったことが影響し、最大野党・労働党との差が一気に縮まった。最新の世論調査では、保守党は第一党になるものの過半数(326)を割り込むという予想になっていたが、出口調査の結果もほぼその通りとなっている。

 保守党が議席を減らすことになれば、解散に踏み切ったメイ首相の求心力低下が避けられないほか、今月下旬に始まるEUとの離脱交渉にも影響が出ることが予想される。

 また、選挙期間中に2度もテロ事件が起き、治安対策も大きな争点として浮上している。メイ首相は投票締め切り間際にも、保守党員に対して、「残り数時間だが、家族や友人にも連絡を取り、間違いなく投票させてほしい」とのメールを出しており、最後の追い込みに躍起になっていた。このあと、日本時間9日昼ごろには大勢が判明する見通し。