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FBI前長官証言で波乱少なく…ダウ小幅高

2017年6月9日 8:30

 8日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、この日に行われたFBI(=アメリカ連邦捜査局)のコミー前長官の議会証言で波乱が少なかったことから安心感が広がるなどして、8ドルあまり値を上げた。

 8日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比8ドル84セント高の2万1182ドル53セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も24.38ポイント上げ、6321.76で取引を終えている。

 この日に行われたコミーFBI前長官の議会証言が、前日発表された声明以上の波乱が少なく、トランプ大統領の政権運営能力が楽観視されたことで安心感が広がり、市場では買いが進んだ。しかし、場が進むにつれて利益確定目的の売りも目立つようになり、ダウ平均株価は一時、前日比でマイナスに落ち込む場面もあった。

 一方、ナスダックは半導体大手のエヌビディアやフェイスブックなどが買われ、過去最高値を更新している。

 市場関係者は「来週、行われるFOMC(=連邦公開市場委員会)の行方や、小売り売上高などの経済指標の結果を見極めたいとする動きも強く、全体的には様子見の状況が続くのではないか」と話している。