イランの首都・テヘランで議会などが相次いで襲われたテロ事件で、政府高官は、実行犯は全員イラン国籍で、過激派組織「イスラム国」のメンバーだったと明らかにした。

　この事件はテヘランで７日、議会とホメイニ師の霊びょうが相次いで襲撃され、１３人が死亡、５２人がケガをしたもの。地元メディアなどは政府高官の話として、死亡した実行犯６人は全員がイラン国籍で、「イスラム国」のメンバーだったと伝えた。

　この事件をめぐっては「イスラム国」が犯行声明を出しているが、イランでの攻撃を認めるのは初めてで、当局が調べを進めている。

　こうした中、イランを敵視するアメリカのトランプ大統領は「テロ支援国家は自らが支援した悪の犠牲になるリスクがある」と自業自得だとも受け取れる声明を発表した。これに対し、イランのザリフ外相は「不愉快だ」と反発している。