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北が複数の飛翔体発射 地対艦ミサイルか

2017年6月8日 7:53

 北朝鮮が複数の飛翔体を発射した。

 韓国の聯合ニュースによると、北朝鮮が8日朝、東部の元山付近から複数の飛翔体を発射した。韓国軍は地対艦ミサイルと推定している。

 北朝鮮は先月、3種類の新型弾道ミサイルの発射実験を相次いで強行し、ミサイル開発を加速させる姿勢を鮮明にしていた。これに対し、今月2日に採択された国連の安全保障理事会の新たな制裁決議では、弾道ミサイルの運用を担う戦略軍が制裁対象に加えられていて、北朝鮮としては今回の発射で、アメリカをはじめとした国際社会の圧力に屈しない姿勢を改めて示す狙いもあるものとみられる。

 日本政府は北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合、Jアラート(=全国瞬時警報システム)やエムネット(=緊急情報ネットワークシステム)で国民に伝達するとしているが、現時点ではそうしたメッセージは出ていない。

 防衛省幹部によると、発射されたミサイルは「弾道ミサイルではなく、現在までに日本の安全に対する影響はない」という。