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作業員、肺から過去に例ないプルトニウム

2017年6月7日 14:21
作業員、肺から過去に例ないプルトニウム

 茨城県にある研究施設で6日、核燃料の粉末が容器から漏れて作業員に付着した事故で、その後の日本原子力研究開発機構の調べで作業員の肺から国内で過去に例のない2万2000ベクレルのプルトニウムが検出された。

 日本原子力研究開発機構によると、漏れた放射性物質が付着した作業員5人の肺を調べたところ、このうち1人からプルトニウムが2万2000ベクレル検出されたという。

 この量から予想される被ばくは放射線従事者の年間限度を超えるとみられる。またこのレベルの内部被ばくは国内では過去に例がなく、健康に影響が出る可能性が否定できないという。

 5人は現在、千葉にある専門の病院に移送され、特殊な薬剤による措置を受けている。