東芝の半導体新会社の売却に反対しているウエスタンデジタル社は、自分たちが東芝の半導体事業のパートナーとして適していると訴える文書を公表した。

　ウエスタンデジタルのスティーブ・ミリガンＣＥＯは６日にコメントを公表し、東芝と共同経営している四日市工場の技術者７００人の雇用を維持していく方針などを公表した。これは、ウエスタンデジタルがいかに日本や東芝を重要視しているかを伝えるためのリリースに明記されたもので、この他に、四日市に新たな工場を建設する予定なども示されている。

　関係者によると、ウエスタンデジタルは東芝の半導体新会社の経営権獲得を目指してきたが、株式の割合など東芝との間で折り合っていない。日本での雇用や投資を強調することで、半導体新会社の株式取得を有利に進めたいものとみられる。