東京の豊洲市場の移転問題で、小池知事が設置したプロジェクトチームの報告書がほぼまとまった。豊洲移転案と築地改修案との両論が併記されている。

　プロジェクトチームは５日に会合を開き、報告書がほぼ取りまとめられた。報告書には豊洲移転案と築地改修案の両論が併記されている。

　この中で、豊洲移転案は、土壌や地下水は安全で、ＩＴ技術による近代的な物流センターとする一方で、開場すれば毎年最大で１５０億円の赤字になるなど維持管理費の問題を指摘している。

　築地改修案は、築地ブランドの食のテーマパークとして、民間的手法を導入するなど４つの改修案を示す一方で、環境アセスメントや土壌汚染対策などへの懸念も指摘している。

　５日の会合では、築地の改修を進める上でコストなどについて意見が出たが、小島座長は意見を踏まえて修正を加え、報告書を最終的に取りまとめるという。