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安保理の制裁決議 北が中国を名指しで批判

2017年6月4日 22:46

 北朝鮮は、国連の安全保障理事会が採択した新たな制裁決議について、「アメリカと中国が裏で勝手に作り上げ押しつけた」として、中国を名指しで批判した。

 弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮に対し、安保理は日本時間の3日、北朝鮮の核やミサイル開発に関わる個人や団体などの制裁対象を広げる新たな制裁決議を採択している。

 北朝鮮の国営メディアは4日夜、この決議について外務省報道官の談話を発表し、「アメリカと中国が決議案を裏で勝手に作り上げて押しつけた」と非難した上で、「北朝鮮への敵対行為で全面的に排撃する」とした。

 これまで制裁に慎重だった中国が、今回の決議には同意していて、制裁強化を進めるアメリカに同調する中国を北朝鮮が名指しで批判したもの。

 北朝鮮は、先月にも中国を名指しで批判する異例の論評を発表していて、中国への反発を強めている。