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豪首相、中国に北への関与強めるよう求める

2017年6月3日 8:50

 アジア・太平洋地域の国防トップらが集まる「アジア安全保障会議」が2日夜、シンガポールで開幕した。オーストラリアのターンブル首相は中国に対し、ミサイル発射など挑発を続ける北朝鮮への関与を強めるよう求めた。

 会議にはアメリカのマティス国防長官や稲田防衛相など各国の国防トップらが参加し、ミサイル発射など挑発を続ける北朝鮮への対応などが焦点となっている。基調講演でオーストラリアのターンブル首相は、北朝鮮に影響力を持つ中国を名指しして、北朝鮮への関与を強めるよう求めた。

 ターンブル首相「中国は北朝鮮を現実に引き戻し、挑発行為をやめさせるために、リーダーシップを発揮する能力と責任がある」

 中国に対しては、アメリカも北朝鮮への圧力を強化するよう求めているが、会場では中国側の代表とマティス国防長官が笑顔で握手を交わす姿も見られた。

 3日は、日米や日米韓など複数の会談が予定されていて、各国が北朝鮮に一致した対応を示せるかが注目される。