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WD「申し立て撤回しない」東芝半導体売却

2017年6月2日 9:52

 ウエスタンデジタルは東芝から先月31日に書簡を受け取ったことを公表した。書簡には、東芝が三重・四日市の合弁会社の資産を、半導体新会社「東芝メモリ」から「東芝本社」に戻したとする内容が盛り込まれていたという。

 これは、ウエスタンデジタルが「資産を移すことは契約違反だ」と訴えていることから、東芝が本社に戻したものだが、ウエスタンデジタルは、これによって“東芝の合弁事業契約への違反”の問題が解決されたとは考えられないとの見解を示した。

 また、ウエスタンデジタルは、東芝が半導体新会社を第三者に売却することは契約違反であるとの従来の主張を繰り返し、国際仲裁機関への申し立ては撤回しないと明言した。

 半導体新会社の売却作業がウエスタンデジタルの反対によって遅れている中で、東芝は関係の悪化を避けたい考えだが、対立は一層激化している。