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イラクでテロ相次ぐ 「イスラム国」が声明

2017年5月30日 21:30

 イラクの首都バグダッド中心部で30日、爆弾テロが相次ぎ、計90人以上が死傷した。過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出している。

 バグダッドで30日未明、爆弾を積んだ車が爆発し、AP通信によると、15人が死亡、27人がケガをした。人気のアイスクリーム店の外で爆発は起きたという。さらに、バグダッド中心部の政府の建物近くでも自爆テロがあり、イラク内務省によると、10人が死亡、40人がケガをした。2つの爆発について、「イスラム国」が30日、犯行声明を出した。

 爆発はともに「イスラム国」が敵視するイスラム教シーア派が多い地区で起きていて、声明では、シーア派を狙った自爆テロだと主張している。

 中東諸国ではイスラム教の断食月・ラマダンが続いている。期間中は信仰心が高まるため、対立する宗派などへのテロが相次ぐことから警戒が呼びかけられている。