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金正男氏殺害 裁判手続き 廷内に北関係者

2017年5月30日 16:26

 北朝鮮の金正男氏殺害事件で、実行犯の女2人の裁判に向けた手続きが行われた。2人は落ち着いた様子だったが、廷内には北朝鮮関係者の姿も見えた。

 金正男氏を殺害した殺人の罪で起訴されているベトナム国籍のドアン・ティ・フォン被告と、インドネシア国籍のシティ アイシャ被告は、厳戒態勢の中、裁判所に入った。廷内で2人はいずれも落ち着いた様子で、フォン被告は笑顔も見せた。

 一方、北朝鮮大使館から派遣された弁護士も廷内に姿を見せた。 取材に対し弁護士は「様子を確認しに来た」などと話す一方、具体的な目的についてはコメントしなかった。

 裁判の手続きは高裁に移され、初公判は年内にも行われる見通し。マレーシアでは殺人罪で有罪となれば死刑となるため、裁判では2人に殺意があったかが焦点となる。