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稲田防衛相「北ミサイルはスカッド系列か」

2017年5月29日 11:50
稲田防衛相「北ミサイルはスカッド系列か」

 北朝鮮が日本時間29日午前5時40分頃、東部の元山付近から日本海にむけて弾道ミサイルを発射した。日本政府によるとミサイルは「日本の排他的経済水域(=EEZ)に落下したと推定される」という。

 今回のミサイルについて稲田防衛相は北朝鮮が従来から発射を繰り返している短距離弾道ミサイルの一種で、到達した高さも100キロ程度と特異なものではなかったと分析している。

 稲田防衛相「飛翔(ひしょう)距離などからスカッド系列である可能性があります」「特異な飛翔ではなかったということでございます」

 日本政府によると、ミサイルは北朝鮮の元山付近から東に約400キロ飛翔し、新潟県佐渡島から約500キロ、島根県隠岐諸島から約300キロの日本の排他的経済水域の中に落下したと推定されている。また、船舶などへの被害は報告されていないという。

 日本の排他的経済水域内への北朝鮮のミサイル落下は4回目で、今年3月以来となる。安倍首相は29日朝、「断じて許すことができない。北朝鮮を抑止するためアメリカと共に具体的行動をとっていく」と述べた。

 G7サミット直後となった発射のタイミングについて政府高官は「厳戒態勢を取っていた」と北朝鮮の挑発をある程度想定していたことを明らかにした。また、外務省幹部も「技術的な向上を目指したものというより、挑発的なものではないか」と分析している。

北朝鮮が日本時間29日午前、弾道ミサイルを発射したことについて、稲田防衛相は「飛翔距離などからスカッド系列である可能性がある」と話し、従来から発射を繰り返す短距離弾道ミサイルの一種で、高度も100キロ程度と特異なものではなかったと分析。