イタリアで開かれているＧ７サミット（＝主要７か国首脳会議）は２６日、イギリスのコンサート会場で起きた自爆テロ事件を受け、テロ対策の連携強化などの方針を盛り込んだ声明を採択した。

　タオルミーナ声明は、イギリスのコンサート会場で起きた自爆テロ事件の犠牲者に哀悼の意を表明したうえで、各国が連携することで「テロとの戦いをより高いレベルに引き上げる」としている。

　具体的には、「テロ組織がインターネットを悪用している」としてインターネットを使ったテロ組織への勧誘や宣伝活動を阻止するため、通信会社などとの連携を強化する。また過激派組織「イスラム国」などの支配地域に渡航したことのある個人の情報共有を進めるほか、テロ組織の資金調達を防ぐためテロリストに身代金を支払わないことを改めて決意する、などとしている。