G7“北朝鮮は新たな段階の脅威”認識共有
イタリアのシチリア島ではG7サミット(=主要7か国首脳会議)が開かれている。サミットに先だって、安倍首相はアメリカのトランプ大統領と会談し、北朝鮮問題への対応について協議した。
日米両首脳は会談の半分以上を北朝鮮問題に割き、北朝鮮への今後の対応について突っ込んだ意見交換をしたという。
トランプ大統領「特に北朝鮮に焦点を絞る。北朝鮮は世界的な問題でもあり、解決されるだろう」
安倍首相「北朝鮮の問題はもちろんのこと、世界の様々な課題について、共に連携していくことを確認する、首脳会談としたいと思います」
両首脳は北朝鮮に対して「今は対話より圧力をかけることが必要」との認識で一致した。その上で「日米防衛体制の能力向上に向けて具体的な行動を取ること」で一致した。
その後、開かれたサミットで、G7首脳は日米首脳がリードする形で「北朝鮮問題は国際的な最優先事項であり、新たな段階の脅威となった」との認識を共有した。
一方、貿易問題をめぐっては、トランプ大統領が保護主義的な姿勢を見せていることから、去年までのように「保護主義に対抗する」という姿勢では一致できず、自由で公正な貿易の重要性を確認するにとどまっている。
また、アメリカが脱退することも検討している温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」については、安倍首相をはじめ、複数の首脳からアメリカのリーダーシップを求める声があがったが、G7として足並みをそろえるには至っていない。
27日に発表される首脳宣言では、貿易や気候変動の問題などで、G7各国がどこまで結束を示せるかが焦点となる。