イタリアで開かれるＧ７サミット（＝主要７か国首脳会議）に出席する安倍首相が、日本時間の夕方、アメリカのトランプ大統領と会談する。イタリア・シチリア島から井上幸昌記者が中継。

■Ｇ７サミット前に日米首脳会談

　海には警備艇が展開し、陸・海・空と、厳重な警戒態勢が敷かれているのが見える。まもなく行われる日米首脳会談とＧ７サミットは、高台のホテルが会場となる。

　日米首脳会談のメーンの議題は、核・ミサイル開発を進める北朝鮮への対応。安倍首相はＧ７を前にトランプ大統領と呼吸を合わせ、「今は対話ではなく圧力を強める時だ」と改めて確認するとみられる。

■トランプ大統領が初めてＧ７サミットに出席

　今回のサミットの一番の注目点は、初めてＧ７サミットに出席するトランプ大統領が、ほかの首脳とうまくやっていけるかだと思われる。特に貿易面でトランプ政権は、アメリカの産業を守るためなら自由な貿易を制限するという姿勢を見せている。Ｇ７がこれまで通り「保護主義に対抗する」という姿勢を維持できるかが焦点となる。

　ほかにも対立するテーマが山積で、あるホワイトハウスの高官は「ロシアや中国がいないＧ７が十分に生産的なのか、価値があるのかないのか、出席して判断する」とけん制している。