２５日、アメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、発表された企業決算が好調だったことを背景にアメリカ経済への期待感が高まり、７０ドルあまり値を上げた。

　２５日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比７０ドル５３セント高の２万１０８２ドル９５セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も４２．２３ポイント上げて６２０５．２６となり、史上最高値を更新した。

　この日も前日に引き続き、ＦＲＢ（＝アメリカ連邦制度準備理事会）による利上げの速度が緩やかになるとの観測からアメリカ経済への期待感が市場を支配し、値を上げて始まった。さらに、この日に発表された小売り大手のベストバイやシアーズなどの決算が好調だったことも買いに拍車をかけている。原油先物価格が値を下げたためエネルギー関連株は売られたが、影響は限定的で、ダウ平均株価は６日続伸となった。

　市場関係者は「景気への期待感は相当高く、来週のアメリカ議会の動きと、雇用統計の発表までは、上値を探る動きが続くのではないか」と話している。