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日米首脳 北には“対話より圧力が必要”

2017年5月26日 21:32

 G7サミット(主要7か国首脳会議)に出席するためイタリアのシチリア島を訪れている安倍首相は、アメリカのトランプ大統領と会談した。北朝鮮との軍事的緊張が高まってから初めての直接会談となった今回。半分以上の時間を北朝鮮への対応に費やした。

 トランプ大統領「特に北朝鮮に焦点を絞ります。北朝鮮は世界的な問題でもあり、解決されるでしょう」

 安倍首相「ただ一つ残念なことは今回はゴルフができないことです。北朝鮮の問題はもちろんのこと、世界の様々な課題について、共にしっかりと連携していくことを確認する、首脳会談としたいと思います」

 北朝鮮の核・ミサイル開発について両首脳は「現実に脅威のレベルが上がっている」という見方で一致した。その上で「今は対話より圧力をかけることが必要」との認識で一致し、「中国の役割が重要だ」との考えを確認した。

 両首脳は「日米防衛体制の能力向上に向けて具体的な行動を取ることで一致した」ということだが、具体的な行動が何を指すのかについては「差し控える」としている。また、今後の北朝鮮への対応をめぐり、どこまで具体的な意見交換をしたかは明らかにされていない。

 一方、両首脳は尖閣諸島の問題を念頭に東シナ海における両国の緊密な連携を改めて確認した。また、安倍首相が自由で公正な貿易の重要性について語ると、トランプ大統領は「重要性は支持する」と応じた。しかし、保護主義の是非や具体的な貿易協定の枠組みについては話題にならなかったという。