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航行の自由作戦 中国「強烈な不満と反対」

2017年5月25日 19:58

 アメリカ海軍は24日、南シナ海で中国が領有を主張する人工島の12カイリ内に艦船を派遣するいわゆる「航行の自由」作戦を行った。トランプ政権になってからははじめて。

 ロイター通信などによると、海軍の駆逐艦は24日、南沙諸島のミスチーフ礁で中国が埋め立ててつくった人工島の12カイリ内を航行した。中国はこの島の領有を主張しているが、フィリピンが中国を提訴した仲裁裁判の判決では、領有権が存在しないとの判断が下されている。

 中国は島の軍事化を着々と進めているが、トランプ大統領は北朝鮮問題をめぐり中国の協力を重視していて南シナ海の問題が軽視されるのではないかとの懸念の声が高まっていた。

 これを受けて中国外務省は25日午後の会見で、「強烈な不満と反対を示す」と述べてアメリカを強く批判した。そして、この海域に主権があると強調した上で、アメリカに対しすぐに間違いを認めて挑発的な行動をやめるべきだと警告した。