英テロ実行犯は「イスラム国」に 弟が供述
イギリスのコンサート会場で起きた自爆テロ事件で、実行犯の男が過激派組織「イスラム国」に加わっていたと男の弟が話していることがわかった。
今回の事件で捜査当局は、死亡した実行犯のサルマン・アベディ容疑者の背後に組織的な関与がないかを捜査している。
これに関して北アフリカのリビアの当局は、アベディ容疑者の弟を別のテロ事件を計画していた疑いで拘束し、その供述として、アベディ容疑者が弟とともに「イスラム国」に加わっていたことを明らかにした。また、弟はマンチェスターでのテロ計画を事前に知っていて、アベディ容疑者と緊密に連絡をとりあっていたという。
イギリスメディアは、マンチェスターにあるアベディ容疑者の自宅近くに住む男が「イスラム国」への勧誘を行っていて、男とアベディ容疑者は同じモスクに通うなど、深い関わりがあったとも伝えている。
一方、アメリカのニューヨークタイムズ紙は、現場で見つかった爆発物の残骸を写真付きで報じ、複雑な設計だったと指摘している。中に金属製のネジやボルトが入っていたほか、強力なバッテリーを使っていて、飛び散った破片の一部は金属製の扉を貫通していたという。