×

トランプ大統領、ローマ法王と初の会談

2017年5月25日 1:53

 アメリカのトランプ大統領は24日、ヨーロッパのバチカンを訪問し、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王と初めて会談した。両者の間には移民問題をめぐってあつれきが生じていたが、ローマ法王は今回、地球温暖化問題でクギを刺したようだ。

 会談は2人だけで30分ほど行われた。トランプ大統領はローマ法王に「あなたが話されたことは忘れません」と話したという。会談のあと、2人は贈り物を交換。ローマ法王は、平和の象徴とされるオリーブの木がモチーフのメダルと、環境問題が書かれた書物などを贈った。

 トランプ大統領が地球温暖化に懐疑的な見方を示し、新たな国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱を検討していることをけん制した可能性もある。

 ローマ法王は去年2月、メキシコ国境沿いに壁を造ると主張していた当時のトランプ候補について、「キリスト教徒ではない」と批判し、トランプ大統領が猛反発した経緯がある。