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東芝とWD社 合意点見いだせず

2017年5月25日 2:23
東芝とWD社 合意点見いだせず

 東芝の綱川社長が、半導体新会社の売却に反対するウエスタンデジタル社のミリガンCEOと24日に協議したが、合意点は見いだせなかった。

 東芝の半導体新会社をめぐっては、経営パートナーのウエスタンデジタル社が、「契約上、自分たちの合意なしで売却はできない」として、国際調停機関に売却の差し止めを申し立てている。

 東芝の綱川社長は24日、事態の打開をめざし、ウエスタンデジタル社のミリガンCEOと会談したが、合意できなかった。

 半導体新会社の入札には、アメリカの投資ファンドや台湾のホンハイ精密工業など、4つの陣営が参加しているが、東芝とウエスタンデジタル社の対立が激しくなったことで、政府系ファンドの産業革新機構が投資決定の正式な手続きに入れずにいるなど、影響が出ている。

 東芝は、来月の株主総会までに売却先を決めたい考えで、引き続き説得を続ける予定。