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前川・前次官が会見“文書”「確実に存在」

2017年5月25日 17:25
前川・前次官が会見“文書”「確実に存在」

 学校法人「加計学園」の獣医学部開設を巡る問題で、文部科学省の前川喜平・前事務次官が25日午後に会見を開き、民進党が示している文書について、次官在任中に担当課から報告を受け、受け取った文書だと明言した。

 前川・前事務次官「私が事務次官の立場で事務次官室において報告・相談を受けた際に、私が担当課である専門教育課から受け取った文書に間違いありません。私が在職中に共有していた文書ですから、これは確実に存在していたわけであります」

 加計学園の獣医学部開設を巡っては、内閣府が文科省に対し「総理のご意向」などと言って、結論を早めるよう求めたとする文科省内の文書を民進党が入手している。

 これについて前川・前事務次官は、在任中の去年9月から10月に獣医教育を担当する専門教育課の職員から報告を受け、8枚の文書を受け取ったとしている。そして、文書は文科省幹部の間で共有されていたという。

 また、文書の中で、「官邸の最高レベル」「総理の意向」などと示されていることについて前川・前事務次官は、こうした説明を内閣府からの最後通告に近いものだと認識していたと話した。

 獣医学部の設置認可を巡っては、獣医師の将来の需要に関して担当省庁である農林水産省や厚生労働省から明確な結論が出ないまま、認可を急いだことで、「公正公平であるべき行政のあり方がゆがめられた」と批判した。そして、これ以上行政のあり方をゆがめることのないように大学設置に関して文科省に公正な結論を出してほしいとしている。