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前次官“文書は本物”説明矛盾と民進が追及

2017年5月25日 12:33
前次官“文書は本物”説明矛盾と民進が追及

 安倍首相の友人が理事長を務める学校法人による獣医学部の開設をめぐる問題で、民進党は25日の国会審議で「総理のご意向だと聞いている」などと記された文部科学省の内部文書とされるものについて改めて追及した。

 民進党は文部科学省の前川前事務次官が一部の報道機関に対し、「文書は本物」などと語ったことに関して、文書の「存在を確認できなかった」とする文科省の説明とは矛盾すると追及した。

 民進党の斎藤嘉隆議員は参議院の文科委員会で、「文書が、しかも省内での自分向けの説明用文書であった、こういう旨の発言です。この前次官の告白の内容は、これは普通に見れば動かしようのない事実だというように思います」と追及した。

 これに対し松野博一文科相は、「文部科学省が該当する文書の存在確認できなかったとの調査結果を公表しております。すでに辞職をされた方の発言でございますので、文部科学省としてコメントする立場にございません」などと述べた上で、「官邸から直接何らかの指示があったという事実はない」と改めて強調した。

 野党側は「事実解明に必要だ」として文科省の前川前次官の国会招致を求めているが、与党側は「調査は終わっている」などとして応じない方針。