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比ミンダナオ島 武装勢力と戦闘、戒厳令も

2017年5月24日 12:49

 フィリピン南部のミンダナオ島で23日、イスラム系武装勢力と治安部隊の間で戦闘が起き、これまでに兵士など3人が死亡した。フィリピンのドゥテルテ大統領はミンダナオ島に戒厳令を出した。

 フィリピン当局によると、南部のミンダナオ島・マラウィ市で23日、過激派組織「イスラム国」を支持する武装勢力「マウテグループ」と治安部隊との間で銃撃戦などの戦闘が起きた。この戦闘で少なくとも治安部隊の兵士ら3人が死亡、12人がケガをしたという。

 これを受けてドゥテルテ大統領はミンダナオ島とその周辺の島に、令状なしでの身柄の拘束が可能となる戒厳令を出した。ドゥテルテ大統領はロシア訪問中だったが切り上げて帰国し、戒厳令は1年続く可能性を示唆した。テロに厳しい姿勢で臨む姿勢を示した形だが、人権上の懸念から野党などが行き過ぎた対応と反発する可能性もある。