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英テロ 治安当局、以前から男の存在把握か

2017年5月24日 11:03

 イギリス中部のマンチェスターで、80人以上が死傷したテロ事件で、地元メディアは、自爆した実行犯の男について治安当局は以前から把握していたと報じた。

 地元メディアは実行犯のサルマン・アベディ容疑者について、リビア系のイギリス人だとしているが、治安当局は以前からその存在を把握していたという。ただ、危険性が高い人物とは認識されていなかった。

 こうした中、メイ首相は23日、テロの警戒レベルを最高レベルに引き上げることを発表した。さらに、いつテロが起きてもおかしくない状況だとして治安強化に乗り出すことを明らかにした。今後、公共の場で開かれるイベントでは警備のため軍を派遣する方針も示している。

 警察当局は、関係先を家宅捜索するなどして、調べを進めているが、アメリカのNBCテレビは、事件に関連しているとして既に拘束されている23歳の男がアベディ容疑者の兄弟だと報じている。