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トランプ氏が演説 中東和平に強い意欲

2017年5月24日 1:19

 中東・イスラエルを訪問していたアメリカのトランプ大統領は23日、演説を行い、イスラエルとパレスチナの対立を終わらせる、と改めて強い意欲を示した。同行取材をしている井上幸昌記者がエルサレムから伝える。

■トランプ大統領はどうやって和平を実現しようとしているのか?

 トランプ大統領の戦略は「我々の共通の敵は、イランと過激派組織『イスラム国』。だから、イスラエルとパレスチナが争っている場合じゃない」というもの。

 トランプ大統領「過激主義と暴力を取り払うため、我々は協力関係を築かなくてはならない。イスラエルとパレスチナは(和平を)実現できる」

 トランプ大統領は今回、それぞれのトップと会談し、一定の同意は得たようだ。

■パレスチナの問題はかなり根深いが?

 確かにトランプ大統領が懸案を解決する具体策はまだ持っていないようだ。

 イスラエルがパレスチナ人が住む地域を隔てるために勝手に建てた「分離の壁」。パレスチナ側は共同演説でもこの問題の解決を求めたが、トランプ大統領は一切、触れなかった。具体論に入った瞬間にトランプ戦略は行き詰まる危険性を秘めている。