２３日のアメリカ・ニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、長期金利の上昇や、原油の先物価格が値を上げたことを受けて、４０ドルあまり値を上げた。

　２３日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は前日の終値から４３ドル０８セント値を上げ２万０９３７ドル９１セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も５．０９ポイント上げ６１３８．７１となった。

　この日は、長期金利の利回りが前日に引き続き上昇したことで金融関連株を中心に買いが入った。さらに、原油の先物価格が約１か月ぶりの高値となったことで、エネルギー関連株も買われ、市場を下支えしている。

　一方、２２日夜にイギリス・マンチェスターで起きたテロ事件の影響は、市場にはほとんどなかった。

　市場関係者は「株価が値を戻していることで、アメリカの景気の良さが再認識されていて、しばらくは上値を探る動きが続くのではないか。来週発表される雇用統計などが次のポイントになる」と話している。