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泣く崔被告、朴被告は「賄賂で国動かさず」

2017年5月23日 14:36

 巨額の収賄罪などで起訴された韓国の朴槿恵前大統領に対する初公判で、朴被告は起訴内容を全面的に否認した。

 朴被告の初公判はソウル中央地裁で23日午前10時すぎから開かれ、朴被告は紺色のスーツ姿で出廷。冒頭で裁判長に職業を尋ねられ、「無職です」と答えた。法廷には友人の崔順実被告も出廷していたが、2人が目を合わせることはなかった。

 朴被告は、サムスングループなどから日本円で約50億円の賄賂を受け取った収賄など18件の罪で起訴されている。検察側は「朴被告は、法の手続きを無視し、法を守る精神もない」と指摘。

 これに対し朴被告の弁護人は、「推測や想像に基づいて起訴された」と起訴内容をすべて否認し、朴被告も「弁護人の立場と同じだ」と述べ、改めて自ら起訴内容をすべて否認した。

 一方、崔被告は「朴前大統領を出廷させたのは、私に罪がある」「朴前大統領は絶対、賄賂などで国を動かしたりはしない」と泣きながら朴被告をかばう発言をした。

 裁判は23日午後1時に閉廷し、次回は25日に開かれる。